とうきび畑

小説など。気が向いたときに

芥川賞と直木賞について

ちこりです。

自分のためにアウトプットの練習をしていきます。

 

 最近、男性アイドルを「推し」にしている女子高校生について描かれた『推し、燃ゆ』という作品が第164回芥川賞を受賞しました。

「推し」という現代用語が登場しており、受賞作品には珍しいキャッチーなタイトルと、著者の宇佐見りんさんの21歳という若さがこの作品のすごいところで、一瞬で話題に上りました。

自分は現代の若者言葉が出てくるのに純文学作品の賞である芥川賞を受賞できたのはなぜ?と疑問に思いました。無学なのでそこに引っかかってしまいました。

 

 そこで今回は芥川賞直木賞についてまとめていきます。

たくさんまとめられた記事は存在するのでn番煎じになっていますが……。

 

  純文学と大衆文学

 まずはじめに小説のジャンルには純文学と大衆文学といったものがあること、その違いを知っておかなければ先へ進めません。なぜなら、芥川賞は純文学作品から、直木賞は大衆文学作品からそれぞれノミネートされているからです。

 

 純文学作品とは「文学性を重視した作品」のことを指すらしいです。普通の人には言葉でのわかりやすい解釈が困難だと思います。純文学の作風を読んできた自分的には、「所作や風景をスローモーション風に巧みな表現で叙述している作品」というように感じています。一つの所作でも事細かに書かれていて味わい深くテクニカルなところがいいところだと感じます。

純文学好きな人はエロい・むっつりとよく言われていますがそれも納得ではありますね!

 

 対して、大衆文学とは「ストーリーの流れや展開など内容性に重きが置かれた文学」のことを指すらしいです。展開が面白くてついつい夜通し読んでしまうなんてこともありますよね。おそらく大衆文学のほうが読書ライト層にはとっつきやすく楽しめるのではないかと思います。

 

 芥川賞とは

 芥川賞は正式名称を「芥川龍之介賞」といい、優れた純文学作品が書かれた作品に贈られる賞です。

冠になっている芥川龍之介は『羅生門』や『蜘蛛の糸』など多くの純文学作品を作り出してきました。

羅生門』は高校の学習用教材になっていて読んだことがありますが、暗くよどんだ不気味な空気感と絶望感を上手く叙述されていたことが印象に残っています。

 

 芥川賞新進作家純文学作品で、短編の作品のものから選ばれます。

 

 直木賞とは

 直木賞は正式名称を「直木三十五賞」といい、優れた大衆文学が書かれた作品に贈られる賞です。

冠になっている直木三十五は小説家であるほかに、映画監督や脚本家としても活躍していたようです。まだ直木三十五の作品は読んだことがないので機会があれば読んでみたいです。

 

 直木賞新進・中堅作家の大衆文学作品で、長編作品もしくは短編集のなかから選ばれます。

 

 芥川賞直木賞の違い

 このように様々な違いがありましたが、大事なことをまとめると、

芥川賞→純文学作品 短編作品

直木賞→大衆作品 長編作品もしくは短編集

共通点として、

・1,7月の年2回発表

が挙げられます。

 

 純文学と大衆文学のどちらのジャンルを満たした作品も存在するため、同時に候補作品にノミネートされることはあるようですが、片方を受賞すると選考から外されてしまうため、同時受賞はできないようになっています。

 

 芥川賞であれば第155回(2016年上)受賞の『コンビニ人間』(著:村田沙耶香)、直木賞であれば第148回(2012年上)受賞の『何者』(著:朝井リョウ)が昔盛り上がっていたので気になります。

個人的には大衆文学のほうが好きで、好きな作者さんも直木賞を過去に受賞されているので、直木賞に興味があります。

 

<参考>

 自分が勉強に閲覧したサイトです。

 

 

ちこり